NY-ESO-1
当院の樹状細胞ワクチン療法は独ミルテニーバイオテク社製MACS® PepTivator® NY-ESO-1(以下NY-ESO-1)を使用しています。
樹状細胞ワクチン療法を行う際に樹状細胞にがんの特徴を教えこませる目的で、アミノ酸を綴ることによって合成された“がん抗原”や、予め手術で切除した患者さまご自身のがん組織を使用します。
(樹状細胞ワクチン療法の仕組みはこちら)
当院の樹状細胞ワクチン療法でがん抗原として使用するNY-ESO-1は、通常は正常組織には発現しておらず、食道がん、肺がん、乳がん、卵巣がん、前立腺がん、膀胱がん、メラノーマ(悪性黒色腫)などの様々なタイプのがんで発現が認められています。NY-ESO-1は、高い免疫原性を持つことから、がん免疫療法の分野では魅力的なターゲットとして期待されています。
また、樹状細胞ワクチン療法のがん抗原は、NY-ESO-1の他にもMACS® PepTivator® WT1を使用することもできます。